そう私の心の中のマスターが一昨日くらいに言いました。
今まで膝が痛いという患者さんがたにも『膝に優しく歩いてくださいね〜』とわたしは言っていました。しかし、それでは生温い!そう一昨日くらいに気がついたのです。今年からは『地球に優しく歩いてください!』これです!!
膝が痛いそこのあなた!歩く時に膝をのばしてどすどすと歩いていないですか?
立っているとき、歩いている時、あなたが必要以上に地面を蹴っているその衝撃が自分に返ってきているのです。母なる大地に一歩歩くごとに不要な蹴りを入れてる訳です。そりゃ優しい母さんだって怒ります。
必要なのは立って前にすすむだけの蹴る力です。それ以上は律儀な地球さんがおつりとして返してくれるのですよ。
膝に優しくしてほしければ、まず自分が地球に優しくしてあげましょう。そうすればきっと地球はあなたの膝に優しくしてくれるはず。
『痛みのない生活を〜〜』なんて宣伝広告をたまに見るのですが、これはダメなんです。危険過ぎます。
そもそも『痛み』というのは、体の機能が限界を超えて活動しすぎないための警告信号としてそなわっています。痛みを感じなかったら、わたしたちは限界を超えて活動し、肉体を破壊してしまうのです。
そんな状態を回避するためのありがたい機能なのですよ『痛み』というのは。
ただ、このありがたいアラーム機能も誤動作を起こすことがあります。例えば、いつも肉体の限界ギリギリで活動していると、警報スイッチををコントロールしている脳がパニックに陥ってしまいます。
すると、常にスイッチ入れっぱなしにしてしまったり、逆に切りっぱなしにしてしまったり。その結果、常に痛みを発している体になってしまうのです。
逆パターンでは痛みを含めた、感覚、運動神経までカットされることもあります。いわゆる麻痺した状態ですね。
また、体の状態は回復してるのに警報スイッチはいりっぱなしになることもあります。『どこも悪くないのにいたみが〜』なんてときはこの誤動作状態の時です。
大切なのはこの機能がきちんと働くようにすることです。
ですから、正解は『痛みのない生活を〜〜』ではなくて、『きちんと痛みを感じられる生活を〜』ですよね。
『痛み』は決して敵ではありません。むしろ私たちの見方なのです。
あなたもきちんと痛みを感じられる生活をお送りください。
産後の骨盤矯正に関するページを作りました。
こちらからどうぞ。
操体法ほど産後早期の骨盤矯正に適したものは無いんじゃないか、私はそう思っております。
一度おうけいただければ解っていただけると思います。
今日、施術中に患者さんから唐突にこんな質問をいただきまして。
しばし考えましたが、「多分この仕事続けてると思いますよ〜。」と答えました。別にいい人アピールでもなんでもないですよ。お金の心配せずに、この仕事続けられるなんてなんと贅沢なんでしょう。と、素で思った訳ですよ。
自分どんだけこの仕事好きなんだよと。半分どころか8割方趣味でやってるようなもんですから、いかに末永くこの趣味を続けていくかのほうが問題なんですよね。
自分がこんなに楽しんでやっているのに、お金いただいていいんだろうか。などと謎な罪悪感があることにも最近気がつきました。
楽しませていただいて、お金までいただけるなんて、ほんと患者様は神様です。ありがとうございます。
ことしも神様がうちにいっぱいやってきてくれますように。と神頼み。柏手。
今日のひとりで実験は『裸眼で掃除をしたらどうなるだろう?』です。
私はものすごいド近眼なので、裸眼になると著しく戦闘力が落ちてしまいます。家事においてはスライムレベルですね。
普段はメガネなりコンタクトなりでしっかり視力矯正して掃除に臨むのですが、ふと思いついて、裸眼で掃除してみようじゃないかという運びになりました。
早速結果から申しあげましょう。『あり』です。
もちろん細かいホコリやらゴミやら一切見えないんですよ。
しかしながら、ぼやけた視界で部屋全体を見渡してみると、整然としている部屋の一部に混沌としているエリアが出現して見えるのですよ。
つまり大きく見た時に、そこが部屋の調和を乱してる部分なんですね。とりあえずその部分を何となく整えてみます。
同じように混沌エリアを一通り、見える範囲でざっくりと整えました。
そこでおもむろにメガネをかけてみました。「お〜なんとなく部屋が整ってきれいに見えるじゃないか!」
もちろん細かいゴミやらほこりやらはそのままですが、後は掃除機をかければオッケー状態まで持っていくことができました。
ふだんは一部分に固執してしまい、全体までなかなかいきわたらない『木を見て森を見ず』な掃除人なのですが、わざと視界を悪くしたことによって、全体を見ることができたんですねー。
おそらく中途半端な近視では効果でないと思います。自分の目の悪さには自信があるぞという方、ぜひ試してみてください。
『正座は善いのか悪いのか。』という論争が昔からあります。
正座はダメと言われるカイロの偉い先生もいれば、逆に推奨する整形のドクターもいたりして、なかなか興味深い問題なんですよね。
まずは悪い派からいってみましょう。
正座が体に悪いと主張される方のほとんどは足に対する悪影響をいわれてます。
その中でも一番多いのは、見た目に関することで、『正座をすることによって足の形が悪くなる』というもの。どちらかというと美容面からの意見ですね。
これはちょっと解剖学的にどういう状態を言っているのか私にはわかりません。
見た目、膝の形が悪く見えるのだったら、むしろ膝が伸びきらない状態なのではないかと思います。正座との相関関係は弱いのでは。
可能性として一つ考えられるのは、いわゆるお姉さん座りをすることによって膝下にねじれを生じ、O脚やXO脚の原因になるかもというところですね。
お姉さん座りを正座に含めるのかって問題も出てきますね。私としては別物なのですが。
もうひとつの理由としてあげられるのは『正座をすると膝関節や足首の関節ににねじれが生じ、そこに上半身の重さがかかるので関節を痛めやすい。』
さらに『重さがかかることによって血流が悪くなる。』『血流が悪くなるとしびれる。』『しびれたまま無理に立とうとすると転んで怪我をする。』という怪我の予防までセットで。
善いと主張されてる理由はどちらかというと足ではなく、体幹部、胴体への影響です。
『背骨のカーブが比較的自然に保たれ、背骨への悪影響が少ない。』そして『体幹が伸びていることによって、内臓を圧迫されず内臓機能への悪影響が少ない。』
正座が善いというよりは、正座をして骨盤を立てることが体に善い、と言っている訳です。
また、足への影響で考えると『膝関節、足首関節のストレッチ効果がある。』とこれは悪い派の真逆の理由ですね。
ノンポリシーがポリシーの日和見派の私ですが、
『正座は1日1回くらいはやって欲しいな。』と思ってます。
私が正座をオススメする最大の理由は、
『ひざ関節を最大屈曲する動作である。』
と言うところなんです。
医学的にも1日一回関節可動域をいっぱいまで動かすと
その可動域が維持されるとされています。
ただし、やりすぎ注意です。
しびれたり、つらくなる前にやめるぐらいがちょうど良いでしょう。
美容面に関しては何かデータなどあればぜひ教えてください。
正座が脚の生育にどのくらい影響を及ぼすかはとても興味あります。
生活様式の西洋化が進み椅子の生活が当たり前になりましたが、膝の悩みをかかえてる人が減ったかと言うと、そうでもないですよね。
昔のお年寄りの方が正座できてたような気がしてるのは、懐古メガネかけている私だけなのかもしれませんが。
でも今時の若者の脚がすらっと長くなったのは確かに認めます、おっさん的には悔しいが。
恒常的な横座り、お姉さん座りなど正しくない正座は骨盤をねじり股関節・膝関節・足関節をゆがめますのでやめておいた方がいいです。また正座していても骨盤が後に倒れてたら内臓にまでダメージくらいますので台無しです、ご注意ください。正座の際はゆったりと骨盤を立てるように。
もちろん膝に痛みを感じる方、
静脈瘤などある方は正座してはいけませんよ。
そうなんですよ、「どのくらい正座するのか?」というところがいつもこの論争から抜けてるんですよね。
たとえば『食事の時だけ正座する人』と、『勉強や仕事で長時間正座する人』とでは時間に大きな差があります。ひとまとめで考えたらダメですよね。
1日の食事時間の一回くらいは正座しても体への悪影響は少ないのではと私は思います。時間にしたらそれほど長いものではないですよね。
姿勢が良くなって消化活動も妨げません。誤嚥防止にもなります。毎日の太腿のストレッチングだと考えれば悪くないでしょ?
もちろん私も食事の際には正座をしております。しびれてきたら崩しますが、正座は腰も楽ですし。
ちなみにあぐらも骨盤がしっかり立っていれば悪くありませんよ。
なんだかんだいってもJAPANに住んでいる以上、長い人生、和室での食事は避けて通れませんよ。せっかく美しい脚に育っても和食の席で正座できないのはイマイチじゃないですか?
訓練も必要です、最低限のマナーと女子力を守るには。
そして最もおそろしいのは『気がついたら正座ができなくなっていた。』という現実。普段の生活から正座を排除した結果です。こういう中高年層案外と多いのですよ。
さてここで改めて質問です。正座をして聞いてください。
『あなたは正座できますか?』
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