前回『前屈と後屈』のつづきです。
今度は後屈です。
図を見ていただくとわかるように
前弯している首の部分と腰の部分が
後ろにそることができます。
胸の部分は『後弯』してますので
後にはそれない構造になってますね。
これ簡単にそれてしまうと
心臓とか肺とか肋骨の中にかくされてる
大切な臓器がつぶれてしまうので
わざわざそれないようになっているのですね。
だから無理に胸をそらそうとすると
ストップがかかってしまい
それ以上それなくなります。
実際に後ろにそれるのは腰と首の部分ということです。
首の関節は前後の動きはほとんど上部の関節でおこなわれていますので
下の方はあまりそれません。
そして、前屈の時活躍した股関節ですがこれも後ろにはたいしてそれません。
その代わりに役に立ってくれるのが『膝』です。
関節の向きが股関節とは反対向きですよね。
膝を伸ばして腰だけでそらそうとしても
あまりそれませんが
足首から膝と腰を上手く使って大きく弧の字を描くようにすると
無理なくそれるようになります。
胸は逆に少し丸くなった状態をキープした方が楽だと思います。
さ、みなさんやってみましょう〜〜〜
と言いたいところなのですが、
これは下手すると腰痛めることもありますので
無理せずゆっくりとやってくださいね。
あくまでも気持ちよい範囲で。
前屈と後屈では背骨の使ってる場所が違うぞ、というのおわかりいただけたでしょうか?
追記
実際に骨格模型でどのくらい後ろに反れるか試してみました。
コメントをお書きください
G (月曜日, 20 10月 2014 09:42)
うーん面白い!
最近ストレッチに興味があるのですが、筋肉だけじゃなく、こういう骨の動きも分かってるとさらにうまく出来そうですね〜
つちや (月曜日, 20 10月 2014 11:11)
Gさんコメントありがとうございます。
とてもざっくりですが
背骨の動きイメージするだけでも
動作が違ってくると思いますので
ぜひお試しください。
ストレッチも昔みたいにやたらに筋肉のばせ〜みたいなのは
最近は減ってきましたね
優月 (日曜日, 08 2月 2015 16:31)
始めまして。
ブログ、とても参考になりました。
ヨガなんかで、お腹を床につけて、体を反らせ、頭のてっぺんと足のつま先がつくような人は、とにかく腰が柔らかいということなんですね。股関節と胸の後ろの骨も関係があるとばっかり思っていました。
このポーズをしようと思ったら、腰を柔軟にするしかないんですね。
でもそれだと、とにかく腰を痛めてしまいます。。。
つちや (月曜日, 09 2月 2015 15:19)
優月さん初めまして。
コメントありがとうございます。
股関節や胸椎が関係ないと言うわけではないのですよ。
ただ元々そんなに後ろに反れる構造ではないので、限界はあります。
一部の関節にストップがかかるまで一気に反らすのではなくて、一か所に負担が集中しないように、全体的にゆっくり反らしていくと良いのでは。すべての関節の可動域を最大限利用できると、頭につま先つくのでしょうね。
あとは筋力で反らすのではなくて、脱力して自分の頭や胴体の重みなんかも利用するとさらに良いかも。
ヨガで頑張りすぎて腰を痛めたという話はよく聞きますので、優月さんも気をつけてくださいね。
優月 (月曜日, 09 2月 2015 21:59)
なるほど。
お返事ありがとうございます。
参考にさせていただきます。^^
ショウ (木曜日, 28 6月 2018 22:46)
質問なのですが下記の画像のような後屈をしている人たちの背骨はどうなっているのでしょうか?
多分この記事の画像のようにS字にはならないと思うのですが…
http://trend-izumi.com/wp-content/uploads/2015/10/102003.jpg
つちや (月曜日, 02 7月 2018 11:05)
ショウさん初めまして。
楽しい質問ありがとうございます〜
お返事が遅くなってしまって申し訳ありません。
基本的には同じだと思います。
ここまで行ってしまうと過伸展とか亜脱臼とかというレベルに近いと思いますが。
胸椎は大事な肺と心臓を守るために、肋骨で止められて必要以上には後弯しません。
頸椎と腰椎が思いっきり後ろにカーブしてるのではないでしょうか。
ただ頸椎、腰椎も一定以上の角度で背中の関節でロックがかかるようになっているので
それ以上曲げようと思ったら、
背骨の前側の靭帯が伸びていくしかありません。
ここまで柔らかい人は、おそらく骨格が出来上がっていない幼少の頃からストレッチを欠かさずやってきているはずです。
体を壊さないようにやり続けられた人だけがこのレベルまで到達できるのでしょうね。
遺伝的な要素も大きいと思いますよ。