肩を開く

気がつけば今年ももう後半戦、恐ろしいですねー

今月も梅雨のじめじめに負けずふにゃふにゃと行こうと思います。

 

猫背の人は肩が前に出ますよね。なぜでしょうか?

答えは簡単、自分の体の前で手作業をするからです。

 

そのとき、多くの作業は手のひらが下向きになります。

そのためには、手首を内側にひねらなければいけません。

 

手首を内側にひねると力が連動して肘が外に出ます。

肘が外に出ると、こんどは上腕が内側にひねられるので、否応無しに肩が前に出てしまう。

さらには肩を前に出す力が伝わって背中が丸くなるというスーパーコンボが発動されるわけですね。

 

つまり肩は前に出ているだけではなく、さらに内側にねじられているのです。

このときに使われる筋肉は、大胸筋や小胸筋、腹筋などの体の前面にある筋肉です。

 

猫背で肩が前に出ている人をみつけたら、鎖骨の下あたりを押してあげてください。

きっと悲鳴を上げてくれるでしょう。

 

不思議な事に体の前面の筋肉というのはあまり痛みを感じないのです。

触られた時に始めてガチガチに凝っている事に気がつくのです、面白いですね〜。

 

 

話がそれましたが、肩を開く方法いきましょう。

 

実際、凝っている人が肩から動かすのはかなり難易度が高いのですよ。

ですので、指先から連動させていきましょう。

 

指先を軽く開いて、手首を外に軽くひねります。

そのままの姿勢でいると、力が伝わって肘、肩と外に側にねじれてきます。

決して背中の筋肉でやろうとしちゃダメですよ。

ただでさえ固くなっている筋肉に、それ以上の力が入ると痛みの原因となります。

 

力が背中の方まで伝わって、背筋が伸びてきたら、一番気持ちよく感じる所でキープして、

そのまましばらく心地よさを味わってください。

 

この時に神経の反射が起こって、緊張していた前面の筋肉たちが緩んできます。

これを何度かくり返すと、前に引っぱられて固定されていた肩も解放されて、もとの正しいポジションに戻ってくれますよ。

 

くり返しますが、力は『弱』で。

弱い力の方が伝わりかたが確認しやすいのです。


ちなみに当院ではこのポーズを通称『TERU』と呼び、患者の皆様からも大好評を頂いております。