産後のお悩みとして多いものに、腰痛と並んで腱鞘炎があります。
手首の痛みから始まって、肘の痛み、指のひっかかりまで
多くのママたちを悩ませています。
大きな原因は、普段やらないような手首のねじれ動作と
それを長時間維持することにあります。
そう、抱っこですね。
特に生まれて間もない赤ちゃんは首がすわってません。
抱っこするときにはしっかりと後頭部を支えてあげなければいけません。
しかし、強くにぎりすぎてはいけない。
結果として、手首をぐっと固定することによって維持することになります。
その時の手首の関節の動きですね、
軽く屈曲・内転・外旋と、非常に手首に負担がかかる動きになります。
同じような動きとしては雑巾を絞るとか、瓶の蓋を開けるとかがそうです。
貴乃花さんは現役時代、瓶の蓋は絶対に自分で開けなかったとか。
あと、一般の方はやりませんが、カイロプラクティックで頚椎の矯正の時の動きもそうです。
私も昔これで手首を壊しました。
不自然なポジションで固定することで、筋肉や腱、腱を通すパイプの役割をする腱鞘に疲労や損傷が起こり
その回復のために炎症が起きます。
しかしその炎症状態でさらに同じ動作を繰り返すことによって、
腱と腱鞘の滑りの悪さから、さらなる炎症を引き起こすという悪循環が起きます。
これが腱鞘炎のなおりずらい原因です。
動作自体に無理があることはお分かりいただけたと思いますが、
もう一つ、出産時の女性ホルモンの分泌の影響があります。
産道を広げ出産をスムーズに行うために、骨盤の靭帯がゆるむのですが、
同時に全身の関節を保持する靭帯もゆるんでしまいます。
この状態が産後もしばらく続きますので、
手首の関節は余計不安定になり、負担が増大されます。
これが、産後のママたちを悩ませる手首の痛みの発生原因です。
次回、解決篇でお会いしましょう~~